キーシリンダーシャッターバネ交換とウィンドウガイドローラー取付

キーシリンダーのシャッターバネが折れるトラブルはNAロードスターの定番らしい。

これが自分の車でも起こって、キーシリンダの動きが悪くなってかなり不快だった。このバネはマツダからは部品単体としては出ないのだが、RS FACTORY STAGE で独自に製作したものが入手出来る。これを用いてキーシリンダの修理をした。

大体の作業方法はネットで調べられるけれども、意外とリンクの外し方が見つけづらい。ポイントとしては、太いほうはリンクの下部ジョイント、細いほうは上部ジョイントを外す。ジョイントは下のは爪を結構力任せに外して、はまっているリンク棒をプラパーツからこれも強引に外す。上はリンクにはまったプラスチックのジョイントをリンク先端の奥に差し込まれた部分を軸として時計回りに捻ることで外せる。

キーシリンダ修理後、組付ける際には向きに注意。自分は180°逆につけてリンクをはめられないというはめになった。

内装外したついでにウィンドウガイドローラを取り付けた。前にウィンドウレギュレータを交換したときに、ガイドローラが粉砕していたのに気づいたのだけど、トルクスのレンチを当時持っていなかったのでそのまま復旧してしまった。この状態だと屋根を閉めているときは問題ないけど、オープンにすると路面のギャップとかで尋常じゃないくらい窓ガラスがぶれて、割れるんじゃないかと不安になるくらいだった。その後、トルクスレンチは一揃え入手したので、今回まとめて修理した。

ギター構想

  • Gibsonスケールのギターが一本欲しくなった。
  • アーチトップで杢目の綺麗なやつがいい。
  • レスポールは重いし形が好きじゃない。
  • SGは軽くて弾きやすかったが形が嫌い。
  • PRSはかっこいい。でも高い。
  • 自分で作ろう。なんかキットあるし色々弄れそう。

基本構成

  • レスポールとかPRSはよくマホガニーバックメイプルトップが使われている。
  • エレクトリックギターの音色はアンプを通す限りピックアップの割合が高いだろうしボディの材料の影響は限定されるだろう。
  • ピックアップ、ナット、ブリッジはちゃんとしたものを使う。
  • ボディは見た目重視

買ったもの

ebayで見繕って購入

1Set Mahogany Guitar Body Neck Maple Fretboard DIY guitar Kit quilted Maple | eBay

  • RPSのSEのコピー的なやつ。バードインレイにぼかし入ってるけど。
  • ボディはマホガニーバック+メイプルトップにフレイムメイプルの突板。
  • ネックはマホガニーにメイプルの指板。なにげにメイプルは初めて。
  • トレモロのキャビティは未加工なのでチューンオーマチックかバダスタイプにするつもり

フィニッシュの構想

  • ボディバック:オイルフィニッシュ
  • ボディトップ:ステイン染色+グロス仕上げ
  • オレンジ系のサンバースト
  • ゴールド系ハードウェア

大体こんな感じでいく予定。きれいに作れるかどうか。

 

ギターメンテ

年末年始それなりに忙しかったがかねてからやろうと思っていたギターのメンテナンスをした。

下準備

ピックガード外して交換するのポットを特定した。その他メッキの色あせたハードウェアなど、GUITAR WORKSで以下のパーツを休み前に注文しておいた。

  • 商品番号:3050 ギターポット 250KA x 2
  • 商品番号:1261-G タルドームノブ ゴールド x 2
  • 商品番号:1000-G ジャックプレート船型 ゴールド
  • 商品番号:1105-G ピックガードビス ラージ ゴールド 12個セット 3X12mm

作業

休みに入ったので実際に作業を始めた。手始めにできる限り分解した。

電装品の取外し

ストラトタイプなので基本的にピックガードごと全部取り外せるのだけれど一部配線を何とかしないとならなかった。一つはトレモロスプリングハンガーに直にはんだ付けされていたアース。これは単純にカット。もう一つはBladeの特徴であるVSCの基盤に行く配線のコネクタ。ポット等が納められるキャビティとVSC用のキャビティの間の配線用の穴が狭くてコネクタが引っかかる。これはコネクタ配線の写真を撮って配線の色の順番を記録した後、コネクタのケーシングから端子を一本づつ抜いて(形状をよく見てどこかしら押したりすると端子のロックを外せる)端子付き配線のみにしてから穴を通した。

パーツのクリーニング

そのまま使うパーツは徹底的にクリーニングして磨いた。

  • ボディ ネックから電装まで何から何まで外してポリッシャーコンパウンドかけて磨いた。凹みは気にしない。
  • ピックガード これも板一枚にしてポリッシャーコンパウンドかけて磨いた。ミラータイプなので徹底的に。
  • ネック フィンガーボードについた手垢を落として、#400くらいのペーパーで磨いた。そのあとエボニーのワトコオイル塗布。フレットも磨いた。
  • チューナー ばらせるところばらしてクリーニング。スパーゼルのロッキングチューナーなのだけど、弦を固定するロッドが2本しか残ってなかった。(後述)

ポット交換

もともとついていたポットは軸の割りのところが折れて、ノブがつけられなくなっていたので交換することにした。回路図書くの面倒なので古いポットから外した配線をそのまま新しいポットにはんだ付けしていった。手持ちの20W程度のはんだごてでは半田が溶けずに苦労した。結局40Wで温度調節のできる新しいはんだごてを入手することになった。

トレモロプレートの再メッキ

長年の使用でトレモロのプレートのメッキが剥げてしまっていた。塗装してみたりしたのだけどいまいち。BladeについているFalconトレモロはプレートボディベタ付でアームアップも出来るという凝ったブリッジなのだけれど単品で入手はほぼ無理っぽい。ということで自分でメッキしてみることにした。詳しくはサンポールメッキとかでググる

ハードウェアのフィニッシュがゴールドなのでなんとかゴールドのメッキを実現したいと思ったけど結局無理だった。

やったこと
  • 真鍮でメッキ 銅の赤い色になる。合金だから?
  • 銅メッキの上から亜鉛メッキ最後に加熱 理科の実験からヒントを得てやってみた。理科の実験では銅板に亜鉛メッキを施した後バーナーであぶると亜鉛に銅が固溶して真鍮の金色が表れる。そこでプレートに銅メッキをしてその上にさらに亜鉛をメッキしたあと、コンロやトースターで加熱してみた。結果としては色がムラになって失敗だった。

メッキの厚みとか加熱のばらつきとかのせいかもしれない。仕方ないので亜鉛をメッキしてコンパウンドで磨いてここだけシルバーになった。

再組立

磨いたりなんだりしたパーツを組み立てた。ピックガードのビスや、ノブ、ジャックプレートは新品に交換した。多少のトラブルあったけど完成。

ちゃんと音も出ました。

TrimLokのロックピンについて

このギターはチューナーにSperzelのTrimLokが使われているのだけれど、ベタ付のFalconトレモロとこのロック式チューナーのおかげで本当にチューニングが狂わなかった。非常に優れたものなのだけどソフトケースで持ち歩いているといつの間にかロックのためのノブが緩んではずれ、中のロックピンを紛失してしまう。これを繰り返しているうちに残存するロックピンは3本となってしまった。当時、予備品は手に入れづらく(今も?)まぁロックピンを適当な金属の棒で作れないかと思っていたのだけど、このピンの径が約φ2.3とかなかなか見つけづらい寸法で放置してあった。今ではネットで一般人でもそういう材料が発注できるので良い時代になった。
このφ2.3の鋼棒、JISで見当たらない(あるのかもしれないけれど)。でも似たような寸法をよく見る。例えばルータービットの軸はφ2.35とかで絶対に素材としてあるだろう、そう思って探すと、どうやら「ドリルロッド」「研磨棒」という名前で売られているみたい。ネットで小売りもしているところを見つけてSK、φ2.3 L300 で注文した。

これをカットして使うのだけれど、TrimLokのポストの高さは弦によって違ってて、そのためロックピンの長さも種類がある。残っているピンは1,2弦の19.6mmと3弦に入っていた21.3mm(これも元々3弦の物かは怪しい)、残りは不明。表にしてみると

A B C D
1E 29 0.2286 19.6 9.1714
2B 29 0.2794 19.6 9.1206
3G 30.3 0.4064 21.3 8.5936
4D 30.3 0.6096    
5A 31.2 0.8128    
6E 33 1.0668    

みたいになる。ここでAはポストの尻から弦の溝までの距離、Bは各弦の径、Cがロックピンの長さ、DはA-(B+C)でDが大体揃う長さのロックピンが必要となる。というわけで適当に決めたピン長さが以下。3弦に入っていたものは5弦に入れ替える。

A B C D
1E 29 0.2286 19.6 9.1714
2B 29 0.2794 19.6 9.1206
3G 30.3 0.4064 20.6 9.2936
4D 30.3 0.6096 20.6 9.0904
5A 31.2 0.8128 21.3 9.0872
6E 33 1.0668 22.8 9.1332

大体D=9くらいに揃った。で決めた寸法に購入したドリルロッドをやすりでカット。

端面を整えて(粗いと弦が切れそう)各ポストに装着して、20年振りくらいにロック機能を取り戻すことが出来た。

ヘッドパーツ交換

通勤車のステアリングにはTANGEのLEVINを使っていたのだがいくら調整しても直ぐにロックナットが緩んでしまいガタが出てしまっていた。2セット替えて、リテーナや、下玉受けを変えたりしてもダメなので諦めた。

代わりにFL250Cに入れ替えた。以前交換した謎のヘッドパーツは果たしてFL250Cだったようだ。メッキの剥げたような劣化をしていたので鉄系のものだと思っていたが、新しいものと重さも変わらないようだし、6000系アルミにメッキをかけていたのだろうか。

エルゴ修理

ある日の通勤途中、パキンという音とともに通勤車の右手のエルゴが故障した。リアが上げられなくなってギア比固定になってしまったのだ。経路に坂はあまりないがさすがに辛いので修理。

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通勤車は'96 Record 8sだが、バラしてみるとインデックスリターンスプリング(EC-RE037)が見当たらない。走行中折れて脱落したようだ。以前調べた互換性によると家で余っている'95 Mirageでも同じものが使われている。また拝借して組み上げた。

パーツリスト抜粋

 

 

 

8速エルゴメンテナンス

通勤車の8速エルゴの右側が故障した。走行中どんどんギヤが落ちてペダルが重くなっていく。ラチェットあたりの摩耗を想定して修理することにする。

まずは予習。下の表'95~'97のRecordと’95のMirageの右手エルゴレバーの部品番号。カンパはこの時代毎年モデルチェンジしているが、変更を受けない部品はそのまま受け継がれる。また、グレードを横断して同じ部品が使われることもある。例えばRecord親指レバーは95年から97年を通じて変更はなくさらに95年のMirageでも使われている。故障した8速Recordは中古で手に入れたので年式がわからないが、穴の開いたシフトレバーの見た目からすると96年か97年ものらしい。97年製はEC-RE49とEC-RE50という部品が追加されており、裏から見てゼンマイのようなスプリングがある。ちょうど95年式Mirageが余ってるのでここから部品が取れるかもしれない。というわけでとりあえずばらす。

 

エルゴパワー 部品表
part EC-32RECG
(Record'95)
EC-42RECG
(Record'96)
EC-08RECG
(Record'97)
EC-02MICG
(Mirage'95)
 
  BL-RE009       BL-RE009  
取付バンドassy EC-RE003   EC-RE103     EC-RE003  
親指レバーassy EC-RE004 EC-RE005 EC-RE004 EC-RE005
Retaining bolt brass washer EC-RE006       EC-RE006  
Fixing Bolt EC-RE007 EC-RE107 EC-RE207 EC-RE007 EC-RE107
Shim washer EC-RE008       EC-RE008  
Ergo spring carrier EC-RE011 EC-RE112 EC-RE011 EC-RE112
Ratchet EC-RE013 EC-RE014 EC-RE052 EC-RE114 EC-RE013 EC-RE014
Return Spring EC-RE015 EC-RE016 EC-RE015 EC-RE016
Ergo lever plug rear  EC-RE024       EC-RE024  
  EC-RE025       EC-RE025  
Ergo Bearing EC-RE026       -  
Bearing Spacer EC-RE027       -  
Shifter lever arm EC-RE028 EC-RE029 EC-RE128 EC-RE129 EC-MI028 EC-MI029
  EC-RE030       EC-RE030  
Body EC-RE031 EC-RE032 EC-RE131 EC-RE132 EC-MI031 EC-MI032
Ratchet EC-RE033     EC-RE053 EC-RE134 EC-CH033  
Pivot Pin EC-RE035 EC-RE036 EC-RE135 EC-RE136 EC-RE235 EC-RE236 EC-RE035 EC-RE036
Index return spring EC-RE037 EC-RE038 EC-RE037 EC-RE038
Brake lever inner brake cable holder EC-RE039     (EC-RE054に統合)   EC-RE039  
  EC-RE040     (EC-RE054に統合)   EC-RE040  
QR Bushing EC-RE041       EC-RE041  
QR retaining collar EC-RE042       EC-RE042  
QR Pin EC-RE045       EC-RE045  
Brake lever pivot EC-RE046   EC-RE146     EC-RE046  
Brake Lever EC-RE047   EC-RE147 EC-RE148 EC-RE054 EC-MI047  
          EC-RE049      
          EC-RE050      
          EC-CH051      
 G-springs EC-RE109 EC-RE110    
ブラケットカバー EC-RE112 EC-RE123 EC-RE222 EC-RE223 EC-RE323    

ばらしてみたところEC-RE49とEC-RE50は見当たらずどうやら96年製らしい。

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G-springs(EC-RE109) が折れてた。そもそも15000Km程度の使用で交換を推奨だそうだ。この部品は'95Mirageでも同じなので流用可能だ。とりあえず全部ばらして掃除。

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Titaniumと誇らしげに綴ってあるがチタン部品はそこまで使われて無いみたい。シムワッシャで細かく調整してる。